古典

《愛による禁止》

題しらす よみ人しらす(この歌は、返しによみてたてまつりけるとなむ) なつひきのてひきのいとをくりかへしこしとけくともたえむとおもふな (703) 夏びきの手挽きの糸を繰り返し言繁くとも絶えむと思ふな 「題知らず 詠み人知らず(この歌は、返...
古典

《天皇の恋》

題しらす よみ人しらす(この歌は、ある人、あめのみかとのあふみのうねめにたまひけるとなむ申す) あつさゆみひきののつつらすゑつひにわかおもふひとにことのしけけむ (702) 梓弓ひき野の葛末遂に我が思ふ人に言の繁けむ 「題知らず 詠み人知ら...
古典

《神にも負けず》

題しらす よみ人しらす あまのはらふみととろかしなるかみもおもふなかをはさくるものかは (701) 天の原踏み轟かし鳴る神も思ふ仲をば裂くるものかは 「題知らず 詠み人知らず 大空を踏み轟かす雷も思う二人の仲を引き裂くものだろうか。」 「も...